3年目〜ベテラン ICT支援員 悩み

契約内容を守ろうとして仕事が減る…ジレンマを解く3つの鍵

私のブログの検索キーワードで「ICT支援員 してはいけないこと」というキーワードで探している方が増えています。

 このキーワードは私がブログを開設した2022年にはあがってきませんでした。これは契約内容を守る(コンプライアンス重視)ことが学校、会社で強調され、なおかつ契約関係でのトラブルが増えた結果なのかもしれません。

そして契約内容が厳しくなって先生から依頼がこなくなった、もしくは契約違反になるのが怖いので支援するときも緊張しているという声もききます。

どうしたら契約内容を守りつつ上手に支援できるでしょうか。3つの鍵で解いてみたいと思います。

🔑まずは先生の話を5分聞いてから

時々あるのが契約内容を守ろうとするあまり、先生方の頼まれごとに「これはできません。それは契約違反になるのでお受けできません」となんでも契約内容を盾に断ってしまっている支援員さんです。そして先生方に「何を頼めばいいんだろう。何を頼んでも断られるし…。○○先生に頼めばいいか?」と思われてしまった結果、朝あいさつしたら席に座って一日中動かず、時間が経つのをただひたすら待つという悲しい状況も聞きます。

私が知っている支援員さんは真面目な方が多いです。

ただその真面目さが仇になる時は「ルールを守るべき」「ICT支援、支援員はこうあるべき」“べき思考“が出てしまう時。

”べき思考”で考えてしまうと、「やる、やらない」の二択になってしまいがちです。しかし支援の際は2択より、「先生はどうしたいと思っているのか」に合わせた第3の選択肢が必要になってきます。

それで断る前に5分先生の話を聞くことを習慣づけると良いでしょう。

話を聞くのが大事というよりは「するかしないか、その他の方法を取るか」という判断に5分時間をかける、そのために話を5分聞くという意味です。

それで5分話を聞く→聞いている間に第三の選択肢を考えるという習慣をつけてみましょう。

わたしもそうですが、困っているときに親身になって話を聞いてもらえると嬉しいものです。しかも話を聞くこと自体は契約違反にならないケースがほとんどです。

話を聞いている間に先生自身が解決策を見つけてこちらが行動しなくても良い場合もあります。私の体験ですが5人中2人は話をしている間にご自分で解決策を見つけられます。

🔑明らかに契約に触れる内容でも、断る前に代りの案を探す

話を5分間聞いても、明らかにお断りしなければならないケースもあります。

例)授業をすること(教員免許をもっていない支援員の場合)

例)名簿個人情報の編集(※契約によって異なる)

その場合でも、他の方法を試せないか、お役に立てる他の方法はないか検討してみましょう。

例えば名簿などの個人情報の編集がNGの場合、お断りしなければいけない場合でも、空のテンプレートを作成することはできませんか?あとは先生に入力しておくだけの状態を作成することはできないでしょうか?

授業を依頼された!だから断らなければいけないと思うこともあります。しかし授業自体はできなくても、最初に先生から授業のこのパートを担当しますと紹介をしていただければ、授業をしたということにはなりません。

また授業のサポートというかたちで、授業を見学しつつ、操作に困っている生徒さんの質問に答えるという方法もあります。

🔑断る場合でも、理由とお役に立ちたいという気持ちを表現する

この点は必ずしも契約違反のときだけではありません。

Yahoo!知恵袋でこのようなお悩み相談がありました。

①先生との関わりについて 先生方から文書作成、表作成の依頼を受けるのですが、その依頼を断っています。先生方に困難な場合(ネットワーク関係、動画関係等)は、依頼を受けることもあります。 断る理由は、私は今の仕事を始めた頃から、 「基本的に、パソコンは仕事をする人(活用したいと思う人)が使うもの。文書作成専門の仕事の人は別として、文書作成等を他の人に依頼するのはおかしい。」 「お手伝いはするが、請負はしない。」 というスタンスで仕事に臨んでいます。雇い主からもそう言われています。先生方から文書作成の依頼あっても、 「出来る所までご自分で頑張ってみて下さい。解らない事があれば聞いてください。」 「このような操作をすれば出来ると思うので、やってみて下さい。」 と言って、先生方が操作することを大切にしていましたが、不評なようです。

小学校でパソコン講師(一般的にはICT支援員と呼ぶのでしょうか)として働いています。町役場が雇い主で、役場の小学校を管轄... - Yahoo!知恵袋

ここではベストアンサーとして、この意見は間違っていないという回答でした。

私自身の意見としては「先生がパソコン操作ができるように最小限のお手伝いに留める」「請負は契約違反になるのでしない」という点については問題ないと思いました。

しかし残念だなと思ったのは、この方の気持ちが先生に伝わらない話し方になってしまっていることです。

先生が一人で操作している時もICTを活用できるようになってほしい。そのため私は最小限度のお手伝いにあえてしている」という気持ちがあるのに、そのことが伝わっていないのです。

しかし私がもしこの方にアドバイスするとしたら、このような言い方を提案します。

「私は来年の○月までの契約ですので、来年の今頃はここにいないかもしれないんです。」

「(雇い主)からは先生方がお一人でも作業ができるようにサポートしてくださいと依頼されているんです」

(ある程度の期間支援している場合)「〇〇先生はこの間こんなファイルを作っておられましたね。その機能を活用するとここができるようになりますよ」

というようにです。

結論:不要なトラブルから身を守りつつ、先生のお役に立てる方法を探す

契約があるのは、不要なトラブルから身を守るためでもあります。

もし仮に、契約を破って個人情報に触れるようなことをしてしまえば、学校、教育委員会、会社、個人、家族の5か所に被害が及ぶ可能性もあるのです。

そのような被害を防ぐためにも契約を守るのは大切なことです。

でも契約を守ろうとして“杓子定規“な態度をとるなら先生方との信頼関係を築くことは難しくなります。

それでまず「5分間話を聴きながら第三の選択肢を考える」「契約上断らなければならないときも、代替案を考える」「断る時も理由の説明とお役に立ちたいという気持ちを表現する」というのを習慣にすると先生方や生徒さんとの信頼関係を築きつつ、気持ちよくお仕事ができると思います。

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