3年目〜ベテラン ICT支援員 悩み

ICT支援員が感じた6つの利点

ICT支援員は特に子育て中の方に人気の高いお仕事です。
この仕事が子育て中の方に人気が高いのは、子供の急病・怪我などの際に、すぐ駆けつけたいといっても快く学校側の協力が得られるからだそうです。
といっても私のように子供がいない支援員もいます。私の立場から見たICT支援員が感じた6つの利点をご紹介します。

利点1:土日祝日は休みで、長期休暇も取りやすい

※契約によって異なります。

私の場合ですが、契約上、土日祝日は休みになっています。基本学校のスケジュールに合わせているので、休みになるようです。
また夏休み、冬休みといった長期休暇も取りやすいです。しかしこれはメリットである反面、デメリットでもあります。その間収入が発生しないということになって、1ヶ月全部夏休みだった場合、翌月の9月、10月などのお給料日の金額をみて真っ青になることも…。
といっても休みが取りやすく、また自分の時間がとりやすいICT支援員の勤務形態は魅力的で、1つの利点と感じています。

利点2:仕事が飽きない

これはICT支援員が悩む?5つの壁で「壁4:何年やっても自分の居場所がない」という点の逆バージョンです。というのは毎週毎日違う学校に通うことができます。大変いいなと「飽きっぽい」私が感じている利点です。

どの学校も似ているようで、全く学校のカラーが違い、先生のキャラクターも違います。そして毎日依頼される仕事も違います。

ある学校では体育祭、文化祭などのイベント動画作成を依頼されて作成したかと思えば、別の学校ではホームページの更新を依頼されて、Webページの更新をしている。かと思えば、成績処理などのExcelファイルに、印刷マクロを入れて欲しいと依頼され(契約上NGなところもありますので注意が必要です)、その依頼に応じてマクロを作成し、VBAのコードを編集する。また別の日にはプログラミング研修を依頼され、生徒の楽しそうな様子をみて一緒に楽しむ…etc

そういった日によっても時間帯によっても全く違う自分のスキルを活かせるのは飽きません。

またICT機器という変化が早いものについていくために日々勉強が大変でお金もかかったりなどしますが、そのために展示会やオンラインイベントに参加してスキルアップしてみたり、私のようにTwitterやブログで情報発信をしたりと、仕事だけでなく毎日も飽きなくて済むというのはこの仕事ならではかなと思っています。

利点3:メンタルと体力が強くなりダイエットに成功?

※個人的な感想です

実は私はこの仕事を始めて6kg痩せました。

その理由の一つが、ICT支援員が悩む?5つの壁であげた、「歩く機会が増える」ということにつながっているかもしれません。

最初の勤務地が駅から片道約1kmでした。また自宅からもかなり距離が離れており、そのため必然的に歩く回数が増えました。そして学校によりますが、外食できる店が少ないところが多いので、それで買い食いが減り、お弁当を持っていくのでそれもダイエットに良かったのかもしれません。

また電車では片道2時間以上立ちっぱなし、また学校に行くと色々なクラスに行くために歩き、元気な子供たちと接していくうちに、以前はよく寝込んでいたのですが、その回数も減りました。

また学校というトラブルが多い環境や、毎回違う学校に通うにつれて、多少のことでは動じないメンタルを身につけました。

あくまでも個人的感想で、どのICT支援員さんにも当てはまるものではありませんが、少なくともよく歩くようにはなるという点は共感していたけるのではないかなと思います。

利点4:人数が少ないので引く手あまた?

ICT支援員が悩む?5つの壁で3500名ほどしかICT支援員はいないと書きましたが、実際にはそれよりも少ないです。ICT支援員能力認定試験を受けても実際にそのICT支援員として活躍しているのはその半数という統計が出ているからです。
https://jnk4.info/itce/enquete/index.html

ですが、その中で文科省は4校に1人のICT支援員の配置(約8000人)を目標としています。
GIGAスクールで注目「ICT支援員」、採用の極意


そのため、圧倒的に人数が足りないのが実情です。

4校に1人という文科省の目算ではありますが、しかしその条件として週1回来校できるのが大体そのぐらいであろうという計算のようです。しかしICT支援員が悩む?5つの壁でも扱いましたが、ICT支援員は大変脳が疲れ、体力も疲労します。実際に週1日来校して、週4校を巡回するとなると、16日ですが、とてもそれだけの内容をこなせるスーパーアスリートのような支援員はいないのが実情です。それで仮に目標人数の8000人程度が集まったとしてもまだ足りない状態になるのではないかと考えています。

利点5:年齢が高くても長く続けられる

これはICT支援員経験年数をグラフ化したものです。

引用データ:ICT支援員の社会的認知(位置づけ)に関するアンケート速報版

大体6年未満で離職、もしくはまだ経験年数が6年未満のICT支援員が多いということがわかる一方で、10年以上が19.1%という数字です。それから言えることとして、約2割が長く続けているということがわかります。

またもう1つの点として40代〜50代の層が多いということがお分かりいただけると思います。
あくまでもデータ上の状況ではありますが、40代〜50代が活躍でき、また状況によっては10年以上勤務ができるということは、勉強やスキルアップのモチベーションが上がる内容です。私の周りの先輩方に以前話を聞いていた状況では10〜15年以上働き、そういった方がいまだに活躍されているので、ICT支援員はいわゆる「息が長い仕事」と言えると思います。

利点6:全国的な需要がある

これは大変大きなメリットかもしれません。少子高齢化が進み、全体的に学校の数が減っているとはいえ、学校がない都道府県は今の所ありません。また離島、過疎地といわれる地域ほどICT教育に力を入れています。

「令和2年度 ICTを活用した離島における高校教育調査研究報告書(概要)」ではICT教育を活用する利点についてこのような見解を述べています。

●沖縄県内には、高校のない離島(以下、「離島」という。)を有する市町村が16市町村あり、中学卒業と同時に高校進学のため島を出ることにより、生徒の身体的・精神的負担や保護者の経済的負担につながっている
●教員に対する支援策としては、沖縄県立総合教育センターにおいて、教員に対する各種研修を実施している。 県内の幼稚園・小中高・特別支援学校等、すべての校種の教員に対し、ICTを活用した授業改善、校務の情報化、 学校教育の情報化の推進を図るための研修を実施している。


進学のため、やむを得ず自分の住んでいるところを離れなくてはいけないということは、生徒の身体や心の健康にも影響するだけでなく、保護者の経済的な負担が増えるため、自宅で進学できるというメリットが見直されています。また教員、生徒の良い学びにもつながるのでICT教育が見直されているということです。


しかし同じ資料ではICT支援員の配置についてこのようなことも挙げられていました。

○ 「配置している」が(59.5%)、「配置していない」が(38.1%)であった。ICT支援員の配置に関する課題 や要望としては、「人材の確保が困難である」(72.0%)が最も多く、次いで「適切な人材を紹介・あっせんする 仕組みがあるとよい」(56.0%)、「支援員の技能に差がある」(32.0%)となった。

この部分から読み取れることは、利点4の「人数が少ないので引く手あまた」でもあげましたが、元々のICT支援員の人数が少ないことに加え、その地域に在住、もしくは赴任できる人材がいないこと、あっせんする仕組みがないというのが問題点の一つです。


私は神奈川県に在住しているので、比較的簡単に仕事の情報を見つけることができましたが、地域によってはICT支援員を必要としていても、求人情報自体が上がっていないもしくは見つからないという可能性も考えられます。

まとめ:ICT支援員は壁もあるが利点も多い仕事

ここまでで、ICT支援員が悩む?5つの壁とICT支援員が感じる6つの利点を考えました。長く続けると考えると、5つの壁にある点が問題になることもありますが、それでもメリットが大きく上回るので長く働くことができています。しかし全くスキルが要求されない気楽な仕事でないのも事実です。

今後の記事では、Yahoo!知恵袋で上がっていた質問「ICT支援員にはどのぐらいのスキルが要求される?」という点を取り上げたいと思います。

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