3年目〜ベテラン

ICT支援員が仕事で役立ったと思う本(2021年版)

昔から本ゲル係数(支出の割合に書籍が多い)が高く、本を買ったり読んだりすることが多いです。ICT支援員になってからも本を買うことは多いですが、買っても1回読んだら終わり、もしくはたまにパラパラめくる程度という本も少なくありません。今年2021年11月現在、201冊本を読んでいました。Kindleで詳細情報を見て初めて気がつきました。他の電子書籍を読んでたりするので年間300冊は読んでいるのでしょうか。その中から、今年2021年ICT支援員の仕事で役立つと思った本を5冊紹介します。

第1位:ICT支援員ハンドブック

本気でICT支援員を続けたい人、またICT支援員能力者認定試験を受けたい人にお勧めな本(PDF資料)です。なぜなら平成25年度(2013年)発行にも関わらず、ICT機器の情報は古くなっていますが、実際の支援に役立つことは古くなっていません。そして仕事で行き詰まった時に、発見がある資料です。ICT支援員はスキルが同じように見えるかもしれませんが、この本ではFirst、Second、Thirdステージに支援員のスキルを分けてあるべき姿を説明しています。始めたばかりの人も、ベテランさんも、1回読んで終わりではなく、仕事の時は一日1度は目を通してほしい。そんな資料です。無料で読めます。

ICT支援員ハンドブック

第2位:教師という生き方

なぜこの本を第2位にあげたのか、理由は私たちICT支援員の「お客様」である先生たちについてもっと知りたいと思った時に読んだ本だからです。先生たちは本当に我慢強く、ポジティブな方が多いです。そのため愚痴をこぼす時も実際より軽めに話されます。でも本当はどんな仕事なんだろう、どのように考えて生徒と向き合っているのだろう、生活は?ということをあまり話す機会はないなと思っていて、そんな時にこの本を読みました。この本を読むと、「時間がどれだけあっても足りない」  というのは古今東西多くの教師の実感」という先生たちの激務がより一層わかります。この本を書かれた鹿嶋真弓先生はシングルマザーで三人のお子さんを育てつつ、教員を続けていました。いわゆる今でいうところの「帰れない」「きつい」「厳しい」「給料が安い」「危険」などを全て経験されています。「廊下をバイクが走る荒れた中学」で、毎日が運動会のようなハードな生活を送り、その中でも教育研究を行う。ワーク・ライフ・バランスが崩壊しているのでは?と理解できない部分も多少ありましたが、その経験をされても「教育とは未来を創る仕事。未来の担い手である子どもたちと向き合い、お互いが成長できるこの仕事の面白さです。」と言い切る先生の逞しさ、仕事に対する態度は尊敬できます。必ずしも全ての先生に当てはまるわけではないと思いますが、私たちICT支援員の「お客様」である先生たちの状況を少しでも「楽に」、また「学び」が充実するように役立ちたいと思った一冊でした。

第3位:できるGoogle for educationガイド

これはGIGAスクールが始まった時に買った本です。

第3位に上がっているのは、困った時に、すぐにその困った時に対応できる見出しがついており、わかりやすいからです。

「Google for education」に含まれる「G  Suite for education」「Google Class room」「chrome book」の3つについて項目ごとに紹介しています。「HINT」「POINT」も応用に使えて便利。

この本を買った人は無料の電話サポートを受けられます(通話料は自己負担)

そういった点で第3位に上げました。

第4位:要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑

この本を第4位に上げた理由は、私自身「要領がよくない」からです。

せっかく先生から仕事を依頼されたのに、その日に限って他の先生から依頼がきて、どちらを優先したらよいか迷う、段取りがうまくつけられないなど、毎回支援に行くたびに悩んでいます。

ICT支援員の仕事で役立っているのは「Chapter3−1 優先順位のつけ方がわからない →優先する「人」の順番を決めておく」です。

暇で暇で死にそうな日もあれば、なぜか仕事が殺到する日もある。ICT支援員の方なら誰もが一度は?経験していることかもしれません。そしてどの先生の依頼を優先したらいいのかわからないという悩みもあります。

その時に、まず「校長」「副校長・教頭」「教務主任」というように、職位の高い順の先生の依頼を優先する、しかし職位で判断できない場合は?というように頭の仕分けができるので落ち着いて仕事ができます。

また「Chapter9−6 思うような結果が出なくて辛い」もお勧め。ICT支援員は結果が見えにくい仕事です。そのため、心が折れてしまうことも。そういった時にどんなことができるかを挙げています。

一方先生方に見ていただきたいのは「Chapter3−3 優先順位がぐちゃぐちゃになる」でしょうか。

成績処理をしている最中に、保護者からのクレーム?の電話が入る、テストを作成しているときに限ってトラブルが起きるなど、先生方はマルチタスクがつきもので、優先順位がぐちゃぐちゃになりやすいお仕事です。

その中で「仕事が早い人は、1つの作業に専念しています。「どこまでやったか思い出す」というムダな時間がありません。」という思いだす作業を減らす具体的な方法も書いています。

あとは「研修をするため時間と場所を取ったのに人が集まらなくて困った」、「生徒に忘れ物を注意しているのに、自分が忘れ物をしやすい」など色々な困りごとが発生しますが、ユーモアを交えた話でやり方を説明してくれるので、読んでいるだけでも気が楽になる本です。

試し読みで見出しだけ読めますので、この中で3つ以上当てはまることがあれば、買って損はない本です。

第5位:間違えないプログラミング教育

こちらは去年(2020年)から始まった小学校5年生のからのプログラミング教育についてしっかり知っておきたくて購入しました。

ずっと中学校で支援をしていますが、学習指導要領が変わったという知らせがあった2019年、「一体何をしたらいいの?」と技術科の先生から質問されて戸惑ったことを覚えています。

この本の良いところは実際に関わる教員のアドバイスだけではなく、Ruby開発者のまつもとひろゆき氏、ビスケット開発者原田康徳氏、NHK「Whyプログラミング」に関わる林一輝氏、さくらインターネット株式会社の朝倉恵氏など、実際に教育ではなく、開発現場にいる人の意見や考えも学べること。

読んで面白く考えさせられたのは窓際族だったまつもとひろゆき氏がRubyを作った経緯が面白く、プログラミング思考ってこういうこと?と考えさせられました。仕事がなくて暇で仕方ない時などは、自分でプログラミング言語を作ってみたら?もしくはプログラミングでアプリを作ってみたらいいのかもと別の方向に発想が切り替わる内容でもあります。

「小学校プログラミング教育の手引き」では、第一版としたわけとして、掲載できる事例が少ないということを挙げていました。私は「小学校5年生からのプログラミング教育 その目的・ねらいとは?」を書いていた時、ネット上ではありますが、あまりにも事例が少なく困りました。

また事例があってもプログラミング教育ということに力を入れすぎて、実際には情報活用の一部分としての「プログラミング教育」という点が考えられていないのではないかというものが大半だったため、少しがっかりしたのも確かです。

この本ではまつもとひろゆきさんがいっておられるようにプログラミングを学ぶ際「いわゆる『教育』にはしないこと」をどうするかを述べています。

プログラミングは情報を活用する手段の一つであり、目的ではないことを様々な専門家の意見から紐解ける内容です。

またいわゆる「プログラミング教育」という点が目立つようになってから1年も経っていないこともあり、正解もはっきりしていない状況ですので、ICT支援員としてもどのようにサポートすれば良いのか思案しているところではあります。その中でもし先生からプログラミング研修をしてほしいという依頼があった際は、最終ページの「効果的で満足度の高いプログラミング研修のために」という部分を読み込んでおくと、満足度の高い研修をできると思います。

まとめ:ベスト5に上げた本は何回も読んでも発見がありました

今年200冊(仕事関連ばかりではありませんが)読んだ中で何回も読み返し役だったベスト5を紹介しました。ブログを読んでくださった方の今年読んで良かった本はなんですか?ぜひTwitterで教えていただけると嬉しいです。

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