「今年1月末の時点で、非常時における端末の持ち帰り学習への準備が完了していた公立小中学校が、全体の95.2%に当たる2万8555校に上ったことが2月4日、文科省の調査で明らかになった。」
https://www.kyobun.co.jp/news/20220204_02/
GIGAスクールが開始された頃から、「GIGA端末は持ち帰りにするか、するとしたらどう持ち帰らせたらいいですか?」と先生より相談を受けることが多くなりました。
また「他の学校ではどうしてますか?」と聞かれることも多いです。
私が担当してる学校や,オープンチャット「ICT支援員さんと次の学校を考える部屋」などで気づいた、ルール、注意点をご紹介します。
目次
意外と足りない、ネットワーク接続への配慮
GIGA端末を持ち帰ったとしても、自動的にネットワークにはつながりません。ネットにつながるための IDとパスワードの入力が必須となります。そのため、ある地方自治体のICT支援員さんは、ネットワーク接続のためのマニュアルを作成したと言っていました。
また自宅がマンションなので気がついたことがあります。それはたくさんのWi-FiのIDが表示されるということです。マンション住まいでなくても,たくさんのWi-Fiが飛び交うことは容易に想像できます。マニュアルには、たくさんのWi-Fiが飛び交っているマンション住まいの方も迷わないために、ネットワーク(Wi-Fi)がどのように表示されるか、見本の画像とSSIDとパスワードの違いがはっきりわかるように表記が必要だなと考えさせられました。

保管庫がなく、充電・アップデートを家庭で行う学校
私が担当している某自治体は、学校に保管庫がありそこで充電を行なっています。しかし学校に保管庫がない地方自治体では、持ち帰りが前提になっているそうです。そのため、充電も、またアップデートも家庭で行うことが前提になっています。しかしネットワークに接続できなければアップデートはできません。そのため、保護者の方の負担も大きくなると考えられますが、まずは前にあげたマニュアルを作成し、できるだけ負担を軽減するように取り組みが必要です。
持ち帰り希望者にのみ貸与の学校
また別のICT支援員さんによると持ち帰りは希望制、名簿にその希望者の氏名、端末番号を記入するという学校もあるようです。私の担当校でもそのようにしているところもあります。
注意が必要なのが、同じ学校に学年が違う兄弟がいる場合、自分の端末ではなく他の兄弟の端末を持ってきてしまう。なおかつその兄弟の方は家庭に端末を忘れてしまって、学校に持ってきていないということが担当校でありました。その学校では兄弟がいる生徒には備考欄にその兄弟の分の端末番号を記載していました。
学校側では幾つか予備機を持っているところもあります。しかし忘れてしまうことは避けられないことと考えると、もしICT支援員が名簿を作成しているのであれば、兄弟がいる家庭であるか見分けられるような○などでつけておくと良いのかもしれないと考えました。
将来,自分で管理できるように持ち帰り必須の学校
充電器の管理が煩雑化してしまうため,充電器含めた端末ごと,生徒本人に管理させている学校もあります。それは将来自分でIT機器を管理できるようになるための機会と捉えているからだそうです。
貸出の際は、貸出機からだけでなく、別端末からログインする方法は教えているそうです。考えてみれば、ある程度の年齢になると自分の持っている端末だけでなく,貸与された端末もしくは会社などの公共エリアからのログインをする機会も増えてきます。その時に備えて持ち帰り必須、別の端末からログインを教えるというのは将来を見据えた良い取り組みだと思いました。
盲点な「水濡れ事故」
またあるICT支援員さんは、学校でGIGA端末が水に濡れてしまったということを報告されました。学校に持ち込み可能なもので液体が入っているものは要注意です。保護者の方に防水用袋に入れていただくなどの配慮をお願いするか、また学校側で予算を組んでGIGA端末側を防水ケースに入れて持ち帰りができるようにするなどが必要です。
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