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教育現場のDX化をしたい場合、どの業界に行けば良い?

教育現場に課題を感じています。教員の働き方改革(ICT導入による業務の効率化・削減)、教育のデジタル化(スマホやタブレットの活用推進、e-learnigの活用推進)などです。 これらのようなことを叶えたい場合、志望する業界で言えば何業界になるのでしょうか?

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10225653025

以前にこのような質問がYahoo!知恵袋に掲載されていました。

この質問にIT業界という回答がされていましたが、ICT支援員的回答をしてみました。

回答:教育業界 

この質問をした方がどのような仕事をしているか、はっきり書いてはいなかったのですが、文面から読み取れるのは教育現場で働いている人なのだと思います。

そしてこの方は教育業界に問題がある、業界を変え転職するなら教育現場のDX化をすることができると考えておられるのかなと思いました。

しかし教育現場のDX化の一部に携わっている ICT支援員からすれば、外部の業界の人が入ってきて、教育現場のDX化を推進しようと思っても、反発にあう、もしくは無言の抵抗に合うのではないかというように考えます。

というのも私が日々経験していることですが、私が ICT支援員になってもうすぐ8年目になろうとしています。また今の学校では約6年働いています。その間に ICT教育→校務のデジタル化→小学校5年生からのプログラミング教育→GIGAスクールといろいろな IT機器を使った授業改革の取り組み、校務の時間削減のための取り組みがあり、その度に端末、機器、ソフトウェアが導入されてきました。

しかし質問者がおっしゃっているように、なかなか働き方改革も進まず、教育のデジタル化も進みません。

ICT支援員やGIGAスクールサポーターが入っても、できることには限界があります。

また元々お忙しい先生方が、時間をとって新しい IT機器の使い方、ソフトウェアの使い方を学び、DX化に取り組まれていても、その次の瞬間新しいIT機器、ソフトウェアがDX化の名の下に導入されます。

そのため、IT機器が使われずにパソコン室や準備室、その他の教室などで眠ってしまうことも多いのです。

どのような取り組みで教育のデジタル化はうまくいく?

しかし元々の取り組み次第で、働き方改革、教育・校務のデジタル化がうまく進むケースも見受けられます。それはいわゆる「主任」と呼ばれる教務主任、学年主任の先生がチームワークを組み意識して取り組んでいるケースです。

私はGIGAスクールや、2021年のコロナ禍で起きたハイブリット(オンライン)授業に積極的に取り組んだ学校を担当しましたが、それらが成功したのは、教務主任、学年主任の先生が学年ごと、学校全体でチームワークを組み新しい技術を学び、どう活用するか考えていた学校でした。

IT業界に転職して教育現場のDX化は、学校のDX化より難しいことも

それで本当に教育現場のDX化をしたいのであれば、教育業界におられる方はそのままいて、学年主任、教務主任を目指しつつ、今できる範囲でDX化していく方向をおすすめしたいと思います。簡単な道ではないことは承知していますが、実際にIT業界に移動されても、新しいシステムを開発し、それを営業し、普及させてDX化するということは、学校をDX化する以上に大変なことです。

というのは私は10年以上前にシステム会社で新しいシステムの広告事務で働いていたことがあります。

そのシステムはかなり革新的なもので、実証実験段階でした。そして某大手の企業がかなりの額の資金を提供していました。

しかしそのシステムは結局頓挫してしまいました。

それはなぜか?チームの中心となるSEや人材がどんどん抜けていったからです。

私が観察していて思ったのは、会社自体は数百人単位の規模だったのに、そのシステムに関わる人材は4人程度でした。会社全体の見方としては「なんかあの部署で新しいシステムを開発しているらしいね。でも自分達には関係ない。実際にお金になるシステムやソフトを開発しているのは自分達なのに、あの部署はお金にならないことばかりやっている。」というような冷たい視線でした。

その視線に耐えかねてチームの中心となる4人が最終的には全員いなくなってしまったのです。

IT業界というのはいつも新しいものを求めている業界に見えます。そして良いシステム、ソフト、アプリなどを開発すれば、製品化されて、売れて、DX化がうまくいくに違いないと思うのかもしれません。

しかし時には学校現場より人間関係の構築やいわゆる“根回し“といった地道なことが必要になる業界なのかもしれないと思ったエピソードでした。

まとめ:教育現場に留まりつつ、学校をDX化するにはITの知識をアップデート

教育現場に留まりつつ、学校をDX化することを決めた場合、常に最新のITの知識をアップデートする必要があります。

その一つはICT/IT用語でわからない言葉があった場合、すぐに調べることだと思います。

基礎知識を身につけるため、ITパスポートを取得するのもおすすめです。

また教育業界ではなくIT業界に転職したい、でも今すぐ転職は難しいという場合は、まず転職相談をしてみましょう。


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