ICT支援員は実際にどんなお仕事をしているのでしょうか。
現役ICT支援員がリアルな一日をまとめました。
※支援員の仕事内容は地方自治体、会社の契約内容によって異なります。
※複数の日に行ったことを1日にまとめているので実際とはやや異なります。
目次
1時間目 GoogleCanvasを使ったお絵かき
学校へ到着。打刻システムで時間を打刻。
授業依頼のノートをチェック。学校によってはこの時間に職員会議があるところも。
1時間目 2年生の授業でタブレットを使うので支援してと依頼あり。1時間目なのでまだ皆元気いっぱい。「タブレットを使える!やったー」と遊びと勘違いしている児童さんも。
お絵描きの授業でまずおきるのはGoogle class roomに入ってもらう際、ロイロノートのフィルタがかかってうまく入れない人が10名以上出ること。まずディスプレイに映してある操作を見てねと前置きしておくのだが、2年生だと「先生わかりません」「うまく動かない」と聞いたほうが早いと先生に頼んじゃう人が圧倒的に多い。ディスプレイに映してある操作を見ながら自分で操作を学べるようにするのが必要と改めて実感。
お絵描きの授業ではGoogleCanvasを利用。
新たにアプリ、ソフトを追加するには許可が必要な自治体なので、ブラウザで利用できるツールを利用することが多い。でも使う前にフィルターにひっかからないかのチェックが必須。このチェックを怠ると開いてもらっても使えないということになり、10分授業が遅れる。先生のアカウントだとフィルタが緩めだから、生徒のアカウント(予備)でチェックが必須。
いざお絵描き。ここでは個性がはっきり出る。お絵描きが上手で大人も唸ってしまうような絵を描く人もいれば、殴りがきをする人もいる。何を書いたら良いか分からず先生に聞く人もいたり、下ネタ的な絵を描いて、見せようとしてきたり…。そういった時に上手にあしらう?のが大事。
授業終わり→タブレットを充電庫までしまうお手伝いをすることもあれば、うまく動かないタブレットの原因を突き止めて状況によっては修理依頼などを出すことも。
2時間目 植物図鑑を入れたいけれど…
3年生の授業支援依頼あり。今までとった花などの植物の写真を、植物図鑑で調べさせたいという依頼。
花壇に植えられているものであれば、下の図鑑で調べてもらおうと思っていた。
条件から探す|植物図鑑検索|みんなの趣味の園芸(NHK出版)
しかし児童さんのタブレットはフィルタがかかっていて検索できない。それでGoogleの画像検索を提案。これは撮った写真で検索させるので、意外と精度が高い。その操作もやはり3年生だとディスプレイに出ている操作手順を見ながらできる人より、先生に聞いちゃう人がやはり多い。私もフォローして、どうにかこうにか皆画像検索できた。
近くで生えている雑草的な植物も多い。
中休み 大人と子供のエネルギー差を実感
子供達は校庭で思い切りはしゃぎ、私は職員室で「疲れた〜」と言って座り込む。子供達のエネルギーは半端ない。
暑い日には外遊びの注意事項が説明される。その時に「思いっきり走らないようにしましょう」とアナウンスされるのが笑ってしまう。走りたくたってそんな走れない。
3時間目 プログラミング授業でおおわらわ
5年生の授業。一通りICTを使っているクラスで、今まで使ったことのないプログラミングをやってみたいとのこと。
アナと雪の女王のキャラクターで氷の結晶を描くというプログラミングサイトがある。
上記のサイトをl提案。
黒板に張り出したスクリーンにプロジェクタの映像を映し出す。
ちらほらあがる困り事が「先生英語の表示です」とか「読めない字になっています」ということ。
表示形式が初期設定が英語のため、日本語に表示を変える。または英語でない文字の時もある。そういったときは焦るが、表示の場所はおなじなので、そこから日本語(これは日本語がでてくるのでわかる)に変更する。
プログラミングに集中しているが、「先生、どうやればいいんですか?」と質問が出てくる率が高い。そういうときには「解答できた他の人に聞いてください」というようにしている。お互いに教え合うのは自分も覚えるし、コミュニケーションになるから。でも解答できた人がそばにいない場合は、こっそり解答をおしえるようにしている。
4時間目 タブレットPCにインストール
授業支援が入っていないので、教頭先生にうかがって、校務(先生たちの学校や授業に関連した事務の総称)でお手伝いできることはないか確認。
大体は朝の段階で時間割に入っているので、その時に確認し、時間になったら支援をすることが多い。
先生たちが校務で使っておられるタブレットパソコンに電子教科書をインストールしてほしいと依頼があったので、早速そちらにとりかかる。
インストールで問題になるのは時間がかかること。また学校のパソコンで新しいソフト・アプリを勝手にインストールすることはできない。つまり許可どりに時間がかかる。
この自治体では①管理職が教育委員会に新しいソフト・アプリのインストール申請を行う→②許可が降りる。このときにインストールできるように手続きが行われる→③許可を確認して、インストールを制限しているソフトを一旦作動しないようにし、その後インストールを行うという手順が多い。
インストールを始めるのだけれど、学校の先生のパソコンは容量がすでに逼迫しているものが多い。新しいソフトをインストールすると容量が足りないとエラー表示がでてしまって、さきに進めないというケースがよく発生する。なので、インストールの前にはCドライブがだいたい30GB以上空いているとよいことがわかった。
昼食 昼休み
昼食は自治体によって異なるけど、給食を食べられるケースもある。その際は申し込みをしてその後口座開設などをすることもある。
私はアレルギー持ちなのと、好き嫌いもあるので、自分で昼食を持参している。
そのあと昼食のあとはのんびりと読書を楽しんだり、もしくは軽い睡眠をとったり(ほとんどないけど)をして、午後に備えている。
5・6時間目 Googleスライド作成
4年生の授業でGoogleスライドでプレゼンを作りたいという依頼。
まずは最初のテーマを選んでもらうところからスタート。
「一人一人に選んでもらいますか?」と先生にお聞きしたところ、それだと操作説明がしにくいので、統一させてほしいという指示。
テーマを選んでもらった後、文字の入力をしてもらう。
すでに決まっている人はそのまま作業を開始するが、内容がわからないという人は、入力を優先するようにアナウンスする。
写真の挿入、図形描画の挿入を説明し、いよいよアニメーションの説明。
最初は「先生やり方がよくわかりません」という声も多かったが、説明をすると、飲み込みの早い人は他の人に教えている。4年生以上だと、わかる人が他の人に説明するので、大変助かる。
配慮が必要だなと思ったのは、ネットがつながりにくいので、ルーターを持ってきて、ネットのつながりをよくすること。また漢字が読めない児童がまだ多いので、そういった場合は「読み方のわからない文字を長押し→コピー→貼り付け→スペースを足して 『読み方』と文字を入力してください」というと、「文字が読めた!」と喜んでくれる。
最後にクラスルームの掲示板に共有リンクの貼り方を説明。
これが以外と難しい。というのも通常の共有だと、リンクをクリックしても、リクエストをして閲覧権限を相手に許可してもらわないと先にすすめないから。
どうにかこうにか、共有もでき、実際に作ったものを見るとこれがなかなか面白い。大人もうなるような上手な作品もあり、文字が小さくてせっかくの内容が入ってこないもの、アニメーションが早すぎて内容が通り過ぎてしまう作品もある。意外だったのはアニメーションが皆上手に入れられていて、内容が読めないほどうるさく動きがついていないこと。動画をみなれている世代なので、切り替えとかが体感でわかっているのかもしれない。
同じ学年で、同じ内容をすると、どうしても最初に支援した方がトラブルが発生したり、うまく対応できなくて若干申し訳ない気持ちになる。
放課後 4時間目のインストールの続き、退勤の事務作業
放課後は4時間目のタブレットのインストール続きを行う。
こういう時に、段取りがとても大切。
複数立て込んでしまった場合、「いつまでに、誰から」を聞いて、どれを優先させたら良いか書き出す。
退勤の事務作業(ネットで報告書提出)をする。