私が仕事をしている学校で仲良くなった職員さんに聞かれました。
「うちの子にプログラミングを習わせたいと思うんですけど、必要ですか?もし必要ならどんな言語がいいですか?」
と聞かれて「そうですね……」と答えに迷いました。
というのも私はICT教育に関わる仕事をしており、プログラミングの授業の支援をすることもあります。しかしプログラミングスクールに行ってこの仕事に関わるようになったわけではなく、その知識の90%以上は仕事で培ってきたものだからです。
また「子供向けプログラミングスクール」と検索すると、関連語で「プログラミングスクール 無駄」とか「プログラミングスクール やめとけ」と言う言葉を見かけます。
しかし「必要か、無駄かは学ぶお子さんの特徴」で決まります。
では「プログラミングスクールに行くのが無駄にならないお子さんの特徴」はどんな特徴でしょうか?
小学校〜中学校でICT教育の一環としてプログラミング授業の支援をしてきた私の目線でお話しします。
目次
無駄にならない特徴
プログラミングに興味・関心がある
まずこのことが一番大事です。これがないと、無理やり習わせる習い事になってしまうからです。
小学校低学年以下のお子さんがプログラミングに興味・関心があるか確かめたい場合は、まずはscratchジュニアというアプリをインストールしましょう。
scratchジュニア(4歳から遊べます)

今はビジュアル言語を遊べるアプリがたくさんあります。
ビジュアル言語とは指示をキーボードではなく、指示を書いたブロック、パーツを繋いで動かすものです。
scratchジュニアは、小学校〜中学校でプログラミング教育でよく使われているscratchをより簡単にしたアプリです。小学校ではこのアプリはとても人気があります。そして子供向けプログラミングスクールはscratchを始めてのプログラミングにすることもあるので、scratch Jrに興味があれば、スクールの内容についていきやすいでしょう。
このアプリでキャラクターをスムーズに動かせて、「もっと難しいのないの?」とか、「どうやって動かしたらいいの?」といった質問が出たら、それはある程度プログラミングに関心がある証拠です。その上scratchやビスケットなどで自分でプログラミングをしようと言う姿勢が見えたなら、その時にスクールを検討しても遅くはありません。
本やネットなどで情報を探せる
と言うのは、スクールによっては、スライド等で課題を出して生徒が解決していくという自習形式を取っていることもあります。先生はわからなかった部分を面談の際に教えてくれるというものです。そういったスクールでは、教材をよく読み、解決できなかった部分は自分で調べる能力が必要です。
またあるWebエンジニアが言うところによると、プログラミングの半分は「調査時間」と言います。
そういえば私が関わってきたSEのほとんどは読書家であり、情報を見つけるのが大変得意でした。
あるSEさんは英語で情報を調べられるようになりたいと、オンラインで英語を勉強できる会社を立ち上げて成功させたほどです。
この「情報を探しだす能力」は、どの分野のエンジニアも必要とされています。
プログラミングスクールは情報源の1つとしても役立ちます。現役エンジニア、講師に質問することで、「他者からの学び」にもつながります。
イメージ力・想像力がある
プログラミングとは「頭の中でパーツを動かし、それを現実にする力」です。これがないとどんなにプログラミング言語を学んでも、SEとして活躍するのは難しいのです。
また問題解決能力もSEが必要とされる力ですが、そのためには問題が何かをイメージ・想像できる力が必要です。
しかしお子さんがイメージ力・想像力が弱いとしても今後身につく可能性はあります。それで「プログラミングに興味・関心がある」なら、この部分を補うようなスクール選びをおすすめします。ゲームをクリアしていくようなシナリオタイプのものか、またはイメージ力が弱くても根気強くサポートしていくような家庭教師タイプなど選択肢は幾つかあるので、体験してお子さんに合ったスクールを選ばれると良いでしょう。
3つすべて揃っている場合は?
スクールに通わず独学という方法も
3つの特徴全て揃ったお子さんは逆にプログラミングスクールに通う必要性はありません。それは自分で情報を調べてプログラミングに挑戦して行くからです。
それでお子さんの方から「プログラミングスクールに通いたい」と言わない限りは、通う必要はないでしょう。
こういったお子さんの場合、プログラミングスクールに行く代わりに、スペックの高いパソコンや、独学でプログラミングを学べる本を購入して学ぶ方が合っているかもしれません。
しかし開発は個人で行うより、チームを組んで行うことが多いのですが、独学だとその能力が身につきづらいという弱点もあります。そして独学がゆえに、“わかったつもり“になっていることもあります。
そういった点を補うスクールは、チームを組んで開発をする、もしくは興味関心に合った点を重点的に教える家庭教師タイプなどがあります。
プログラミングに興味関心がない
体験の機会を増やし無理強いしない
逆にプログラミングに興味関心がないお子さんは、小学校でプログラミングを体験してみてからでも検討は遅くないと思います。
小学校、中学校のプログラミング教育は物足りないと言われる保護者や、識者の方もいます。
しかし興味関心がないのにスクールに通えば必要な教育が得られるというものではありません。
Rubyという日本発のプログラミング言語を開発されたまつもとひろゆきさんは「間違えないプログラミング教育」という本で次のように言っています。
「高度なプログラミングは、教室で学べば誰でもできるようになるものではありません。世の中の6割の人はプログラミングに向いておらず、向いている4割は、既存の能力と相関関係がないという調査結果を聞いたことがあります。…
つまりプログラミングの才能は大人の既存の知見では判断できないのです。ですから多くに人に、とにかく体験してもらうしかありません。」
今は小学校5年からプログラミング教育が始まっている時代です。
またもっと幼いお子さんもスマホなどで簡単にプログラミングを体験できるのです。
無理に通わせようとするのではなく、そういった“体験“の機会を増やしてあげてください。
まず“体験”が大事
まずはscratch Jrなどで、プログラミングがどういうものか“体験“するのが大事です。
そして無料体験のできるスクールなどで、どんな風に教えてもらえるのか“体験“するのがおすすめです。
次のページ「ICT教育プロが比較 子供向けプログラミングスクール4つ」では
⭐️将来性がある技術(言語)を教えてくれるか
⭐️通いやすい価格か?
⭐️講師は面倒見が良いか
⭐️楽しそうか?
⭐️上達しても飽きずに続けられる内容か?
というポイントをもとにランキングしています。