授業を支援しているとよくみられるトラブルの一つに,「機器が動かない」というものがあります。突発的に発生するトラブルもありますが,メンテナンス,機器の準備をしておけば防げたかもしれないトラブルもあります。
またオンライン授業ではICT機器のトラブル、ネット回線の遅れは授業の妨げになります。
このページでは先生に準備・メンテナンスでお願いしたい点、支援員側は,機器のメンテナンス・準備にどのようなことをすると良いか考えます
目次
先生:「いつ使う」「どこで使うか」「収納場所」を考える
教員が担うべき業務
●授業、クラブ活動、学校行事などで活用する
表4-5参照 https://www.mext.go.jp/content/1398432_2.pdf
●ICT 機器を準備する。
●ICT 機器の動作確認やタブレット PC の充電状況 など、日常的なメンテナンスを行う。 パソコン教室の清掃や整理整頓を行う(児童生徒に指導する)。動作確認を行う。
しかし先生のお仕事はたくさんあるため,その上全て準備・メンテナンスをするのは難しく,時間も足りないこともあると思われます。
そのため,まず考えていただきたいのは
ICT機器を
「いつ使うか」
「どの場所で使うか」
「どこにしまうか」
の3点です。
その3つを考えていただくとこれからあげる支援員側の仕事がしやすくなってきます。
ご協力をお願いします。
導入時:準備・片付けを積極的に行い、パソコン教室を清潔に保つ
ICT支援員側に求められていること
表5−2 https://www.mext.go.jp/content/1398432_2.pdf
●ICT機器・ソフトウェアを利用する際に、 機器等の準備・片付けを支援する。
●ICT機器の動作確認やタブレットPCの 充電状況など、日常的なメンテナンスを行う。
●パソコン教室の清掃や整理整頓を手伝う
支援員のお仕事の基礎はこの準備・片付けを効率よく行えるか,またパソコン室が清潔・快適に使えるように清掃するということが土台になっていると思います。
もし自分が先生・生徒の立場だとして
●汚いタブレット,PC,パソコン室を積極的に使いたいですか?
●タブレット,PCなどがいつも動かなかったら?
●端末が度々紛失する,どこにあるかわからない状況だったら?
このようなICT機器、パソコン室を積極的に使ってみたいでしょうか?
●快適に動作するタブレットやパソコンがすぐに取り出せる
●清潔で快適なパソコン室がある
この条件はICT機器を積極的に使っていただくための第一歩になります。
普及時:マニュアルを整備する
ICT支援員側に求められていること
●適切な管理・運用方法について、マニュ アル等を整備し周知する。
表5−2 https://www.mext.go.jp/content/1398432_2.pdf
●日常的なメンテナンスに関し、マニュアルや手順書等を作成し、周知する。
マニュアルは意外と必要な時にすぐに取り出せないことがあります。
私としては,いつも持ち歩くタブレット(iPad)にマニュアルをダウンロードしておき,またノート、メモアプリで,マニュアルのURLを控えておくようにしています。
勤務先の自治体でBYODが許されているか,契約内容で異なってくると思われますが,もしBYODが許されていない場合は,マニュアルを印刷・ファイリングして持ち歩きましょう。
基本: メンテナンスを中心に行う
ICT支援員に求められていること(基本)
●効率的な活用方法を理解し、ICT機器 の適切な準備・片付けができる。
●ICT機器やソフトウェアの基本的知識 を基に正常稼働の確認ができる。
●パソコン教室内のICT機器の状況を把握し、適切に管理できる。
表5−2https://www.mext.go.jp/content/1398432_2.pdf
スキルに自信がない支援員さんに積極的にお勧めしたいのが,メンテナンスです。
①ICT機器が快適に動作するか?
②エラー・不具合がある機器の1次対応
③ネットワークの速度を測定しておく
という3点をポイントにメンテナンスをしていきます。
先生方から「この機器動かないんだけど」と相談されることもありますが,メンテナンス段階で気がつくことも出てきます。
特に②については、「具体的な症状、いつからその症状が出ているか、型番・製造番号」を控えておきましょう。一次対応でうまくいかなかった場合、サポートに連絡するときに必要な情報です。
またオンライン授業が始まります。ネットワークの速度が遅いと、オンライン授業がうまく進みません。下記のサイトで速度を測定しておかれることをお勧めします。
https://speedtest.gate02.ne.jp/

応用: ベテラン支援員腕の見せ所 適切な管理・運用の提案
ICT支援員側に求められていること(応用)
表5−2 https://www.mext.go.jp/content/1398432_2.pdf
●効率的な活用方法を理解し、ICT機器の適切な管理、運用ができる。
●日々のメンテナンスの実施方法や頻度などについての計画、提案し、適切な手順書等 を作成できる
ベテラン支援員さんのすごいなと思うところは,ICT機器の適切な管理方法を提案できるところではないかと思います。
以前に写真で見せていただいたのは,マグネットシールで端末の番号を記入し,ホワイトボードに貼って,在庫管理をしていた方がいました。
また支援員さんで「すごい」と思った方は「先生ご自身がマニュアルを作れるようにサポートしています」というものでした。「自分で作るとよく操作を覚えることができます」ということでした。
私が努力しているのは、依頼があるところであれば,4月に職員室の移動や教室の整備に積極的に立ち会うようにしています。その際、清掃を一緒に手伝うと共に、LANケーブルの配線、電源が足りないかなどをチェックしています。
まとめ:どのスキルでもできて、必要で喜ばれる 準備・片付け・メンテナンス
7年間ICT支援員をしていて感じたのはどんなスキルレベルでもできて,とても喜ばれるのが,準備・メンテナンスだということでした。 地味で目立たない仕事ではありますが、ここを努力すると、ICT機器の活用率が増え→ICT教育が盛んになる第一歩になります。